広がる個人型確定拠出年金
個人型確定拠出年金が2017年1月から加入者範囲を大幅に広げ、iDeCo(=イデコ)という愛称とともに普及をはかっています。 
        これまで自営業者の方などに限られていたのが、20才以上60才未満なら基本的に誰でも(学生、会社員、専業主婦etc)加入できるように拡大されたのです。今回は、iDeCoの利用概略や特徴について検討してみます。 
 ☆利用概略 
       実施主体は国民年金基金連合会ですが、手続きや掛金拠出は運用機関(銀行・信用金庫・証券会社・保険会社等)の中から1社を選択し、そこが持つ運用商品に掛金を拠出していきます。運用機関ごとに商品(投資信託、定期預金、保険等)の種類や数は様々です。毎月の掛金額(最低5000円~利用上限額※)も自分で決定しますが、年に1回金額変更が可能です。 
        ※利用上限額は、自営業か会社員であるか等の属性により違います。 
 ☆利点 
        以下の3段階で節税効果が得られます。 
拠出時…掛金は全額所得控除。 
        運用中…運用益は非課税で再投資にまわせる。 
        給付時…老齢給付金だけではなく、障害給付金、死亡一時金がある。 
        また、老齢給付金は、年金受取りと一時金受取りを選択でき、年金からは公的年金等控除を差し引け、一時金からは退職所得控除を差し引ける。 
 ☆注意点 
        ・原則60才まで引き出すことはできない。 
        ・資産残高に対して特別法人税(年1.173%)が課税される。但し2020年3月まで課税凍結の方針。 
        ・加入時や毎月の口座管理費として、手数料がかかる。 
        ・自己責任で運用するため、将来の受取額はその運用実績で変動する。 
        ・勤務先で企業型確定拠出年金に加入の方(規約で個人型確定拠出年金との同時加入が認められている場合を除く)や、国民年金保険料を免除されている方は、加入できない。 
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